トレーニングボリューム——各筋肉が週に受けるハードセット数——は、筋肥大の最も強力なレバーの一つです。ある時点まではセット数を増やすほど効果がありますが、それを超えると、追加のセットは進歩を買わずに回復を犠牲にするだけになります。自分に合った数を見つけ、調整していく方法を紹介します。
種目ごとではなく筋肉ごとに数える
正しいフォームで限界近くまで追い込んだセットがカウント対象です。そして1つの種目は複数の筋肉に効きます。ベンチプレス1セットは胸にとって1セット、上腕三頭筋とフロントデルトにとっては約0.5セット、ローイングは背中上部と上腕二頭筋にカウントされます。つまり週のセット数は筋肉ごとに合計し、ハードなコンパウンド種目は主動筋にフルカウント、補助筋には部分的にカウントしましょう。
無理のないスタート目安
ほとんどの筋肉では、週10〜20セットのハードセットが生産的なゾーンをカバーします。初心者は10セット前後でよく成長し、中級者の多くは12〜18セット前後で最もよく反応します。週6〜8セットを下回ると通常は維持が精一杯で、20セット台前半を超えると収穫逓減になることが研究で示唆されています。範囲の下限から始め、停滞したときだけ上げていきましょう。
週に分散させる
ボリュームを1回に詰め込むより、2回以上のセッションに分ける方が効果的です。胸12セットは、1日のマラソンで12セットやるより、月曜に6セット・木曜に6セットの方がよく効きます。8〜9セット目のハードセットを過ぎると質が落ち、最後のセットはジャンクになるからです。各筋肉に週2〜3回の質の高いセッションが確実なパターンです。週2回しかトレーニングできなくても、6〜8セット×2回の方が12セット×1回より優れています。
筋肉ごとに予算は違う
大きな筋群は範囲の上限に位置します——脚と背中は週14〜20セットを必要とすることが多い一方、腕・肩・ふくらはぎは少ない量で成長し回復も速いので、直接種目8〜12セットで十分なことがほとんどです。大きなリフトには全身的なコストもあります。重いスクワットやデッドリフトは、紙の上に書かれた筋肉だけでなく全身に負担をかけるため、脚と背中のボリュームが高いときは他の部位の回復も見込んでおきましょう。
計算式ではなくフィードバックで調整する
増やす余地があるサイン:週ごとにパフォーマンスが上がる、筋肉が数日で回復する、長引く痛みがない。やりすぎのサイン:セッションごとにレップ数が落ちる、関節が悲鳴を上げる、睡眠やモチベーションが低下する。停滞した筋肉には2〜3セット追加し、判断まで4〜6週間待ちましょう。すべてが同時に停滞したら、あちこちでセットを削るのではなく軽めのディロード週を入れましょう。
FAQ
セット数が多いほど筋肥大する?
いいえ。ボリュームが低〜中程度(筋肉ごとに週10〜20セットのハードセット)まで上がる間は成長は改善しますが、それを超えると伸びは鈍り、疲労が蓄積します。最適なボリュームとは、1週間の英雄的な頑張りで耐えられる最大量ではなく、回復できる最大量です。
ウォームアップセットはボリュームに含める?
いいえ。限界近くまで追い込んだセットだけが生産的なボリュームにカウントされます。徐々に重くする2〜3セットのウォームアップは筋肉と関節を準備するもので、週の合計には何も加えません。
コンパウンド種目のセット数はどう数える?
コンパウンド種目は主動筋にフルカウント、補助筋には約半分で数えます。ベンチプレスは胸に1セット、上腕三頭筋に約0.5セットです。正確な分数はさほど重要ではありません——毎週同じ数え方をすることが、その数字を役立てる秘訣です。